昔TQCで覚えた懐かしい言葉を最近聞きました。
「TQC」:Total Quality Control(全社的品質管理)
バブル時代に大流行した改善手法です。
Q7(QC七つ道具)・N7(新QC七つ道具)
どれも以前からあった手法をまとめただけのものだが、多くの経営者からすごく斬新に捉えられた。
大学の先生方を審査員に迎えて権威づけをして、企業規模の大小を問わず、「何が何でもTQC」という風潮を国内全域に広げていった。
このマーケティング手法は素晴らしい。
TQCそのものよりも大いに学ぶところがあります。
キーワードは「品質保証」と「方針管理」
「デミング賞」も過去のものとなりました。
しかしながら、Q7にある「管理図」「ヒストグラム」等は、もともと製造業の品質管理では常識的な技法です。
「チェックリスト」「グラフ」など、だれでも必要に応じて使っているもので、ものものしく「七つ道具」というほどのものではない。
N7にある「PDPC」も、近藤次郎氏が考え付かれた発想法で、TQCのずっと前に著書で紹介されていた。
「親和図法」も「KJ法」と99%同じものだ。(情報を組合わせる枚数を2枚に限定しているところは改良されている)
それらをTQCとして体系化した発想は凄いと思う。
「TQC」は大ヒット新商品だった。
新商品は何も無から有を作るものではない。
既存商品を上手に組合わせたら新商品になるのです。
要はお客に役立つかどうか。
Q7もN7も本気で活用すれば、まだまだ十分改善の武器に活用できることは間違いない。
知識は、使ってこと価値が出るのです。
そのTQCも、すぐ後にISOに取って代わられました。
ISOも認証マークを名刺に印刷するだけでは何の価値もない。
日々進化している技術も「知ってる」だけに終わらせることなく、仕事に活用して成果を出すことをしないと宝も持ち腐れになってしまう。
その辺が私の仕事になるのかもしれないですね。