工場の技術スタッフが作業改善をやるといって、サーブリック分析を始めようとしていた。
どこかのセミナーで覚えてきたらしい。

古典的な手法だから役に立たないとは言わないが、管理水準の低い職場でミクロレベルの改善をやっても効果なんか出るわけないですよ。

機械は埃まみれ、床面には油がこぼれまくっている。おまけに工具棚の上にはチョイ置き工具が散らかっている。こんな職場で、指先一本の動きを管理することなどできるわけがない。仮にできたとしても、効果なんか絶対に出ない。

「改善はマクロからミクロへ」
物事には順序がある。
まずは大ナタで粗削り。彫刻刀の細仕上げは一番最後。
サーブリックみたいな面倒なものを持ち出さなくても、早く効果の出せる方法はいくらもあるのです。